がんばれ、日本人男性



がんばれ、日本人男性
 

「なぜ日本人男性が海外でモテないか研究会」報告書




イチロウは別として・・・

日本の男性の皆さん。日本海あるいは太平洋を越えた途端、アレレ、なんだか日本にいたときよりも女性にモテなくなった、と感じたことはありませんか。

それはおそらく事実です。

海外に住んでいる、あるいは住んだことのある日本人は堂々とは言えないけれど気づいているはずです。イチロウは別として、海外で日本人男性がモテにくいことを。でも、なぜ?

そこで私たち「なぜ日本人男性が海外でモテないか研究会」の登場です。30代のカナダ在住日本人女性数名で構成。既婚者も未婚者もいます。研究会員の彼や配偶者は西洋人が多いのですが、日系人、中国系カナダ人、そして日本人という人もいます。

科学的根拠のない「研究会」の要旨をやっとこさまとめると、以下の通りとなります。「匿名」であることを嵩にかかって、かなりキツいことを言っています。ちなみにこれは必ずしも私の意見ではありません。どのような人が何を言ったのかは、本人の(結婚を?)守るためにも完全秘密です。また対象男性は、30代の女性の相手となるような年代です。

さて、なぜ日本人男性は海外でモテないのか:
1. 自分の話や自慢が主で、女性の話を聞くのが下手である
2. 女性の行動に対して厳しい
3. そのくせ自分はけっこう下品である
4. いわゆるエリートはjerk or geek (不愉快なヤツかオタクかのどちら)が多い

各項目を分析すると

まず、1番の「自分の話や自慢が主で、人の話を聞くのが下手である」から分析してみましょう。日本人男性は「男の子だからいいのよ」という「男の子だから免除」資格を受けています。ただしこの資格は海外では通用しません。

例えばカナダでは、「相手が誰であれ人の話はちゃんと聞きましょう」と子供のころからママとパパに教えられます。カナダの男の子は、10代のときにはいかに女の子をいい気持ちにさせてデートに誘うかを考えるのに多大なエネルギーを使います。私の話を聞いてくれる、と相手に思わせるトレーニングをこのときに積むわけです。「どんなことをするのが好きなの」と趣味を聞いたり、「へえ、大変な仕事だね、よくがんばってるよね、ストレス多いよね」と同情までしてくれる人に、女性は弱いのです。男性だってそうでしょう。同じです。

「いや僕の話は本当におもしろいはずだ」と思う方へ。日本人女性の多くが、カナダの男性と同様、相手の話をおもしろいと思っているように思わせる訓練を積んでいます。心底では「この人早く黙らないかなあ」と思っているかもしれません。口をふさいで小さくアクビしていないかどうか、今度気をつけて見てみましょう。

では2番、「女性の行動に対して厳しい」。これは、今50〜60代の日本のお母さんに育てられた男性なら仕方がないかもしれません。主婦教育をしっかり受けた女性が専業主婦をしている家庭が主な世代ですから、家はいつもきれいだったし、毎晩温かくておいしいご飯がちゃんとテーブルの上に並べられていました。煮物ひとつとっても、お母さんは昆布からダシを取ってらっしゃいませんでしたか。そしてお母さん、義父母の面倒まで見ていたのではないでしょうか。

逆に、西洋の男性の多くが主に見てきたのが働くお母さんです。たとえば、医者の半数は女性というカナダ社会のこと、学校にもっていくランチがパンにピーナッツバターを塗っただけでも文句を言えなかったのです。60〜70年代の西洋社会はウーマンリブの風が大きく吹く時代でもありました。

つまり、20〜30代の西洋の男性は彼女や妻に、たくさんの家事や細かい気配りを期待しない傾向があります。ということは、日本人女性が西洋の男性とおつきあいすると、相手が日本人であるよりも、はっきりいって「なんてラク」と感じてしまうのです。

では3番を見てみましょう。「そのくせ自分はけっこう下品である」。日本の男性は女性の身だしなみや行儀をけっこう細かくみています。さすが、精密なモノづくりでは世界一の国だけありますが、この厳しい目を女性に向けられると苦しい。気づかずにちょっと汚れたTシャツを着ていても、爪の手入れをさぼっていても、許してよ〜となるわけです。ところが、本人は「男の子だから」とお行儀をあまり教育されていません。また、男の子の身だしなみは往々にして、お母さんが面倒を見てきていて、結婚したら妻が見るものになってしまいますね。働く女性にとっては、作業が増えて大変なのです。ただし、一人暮らしの経験のある男性なら、この項目はクリアかもしれませんね。

さて、4番。「いわゆるエリートはjerk or geek」。かなりキツい言い方ですが、実際に会合で意見として提出され、約6〜7割に支持されました。これは、カナダなどで医者や大学教授らと話すとわかることですね。いわゆる「エリート」と呼ばれる職業についている人に対しても、「How’s it going, (ファーストネーム)」であいさつをする社会です。向こうも「調子はどう?ダンナさん元気?」などと聞いてきて、普通の会話が交わされます。日本の「エリート」には、医者でもない限り、元気がどうかなど滅多に聞いてくれない、エラそうな感じの人が多いという意見が多数を占めました。

もちろん、ここには当てはまらないすばらしい人も多くいらっしゃることを、付け忘れてはいけませんね。いまさら何言い訳してんだ!と言われそうですが。

日本人女性だって、日本人男性に海外でモテてほしいのです。そのための余計な提言とでも思ってください。もちろん日本人女性への苦言も大歓迎です。

さて、「日本人の男性はなぜ海外でモテないか研究会」は、2004年のある日、カフェのSecond Cupで集まって話していたときに設立が立案されました。そしてその場で発足。その場で最初のミーティングを行い、その場で最後のミーティングも行い、解散しました●(2004年10月08日)





「新着」の目次に戻る

HOME

E-mail:nhirose@art-words.com


(c) 2008 Naoko Hirose. No parts may be reproduced without permission.